特に最近ブラジル関連のイベントに顔を出すに付け、その思いは強まっている。
どう実現するかが最大の問題であるが、ここではとりあえず行きたい理由を記す。
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最もひきつけられるのは、Rio de JaneiroのCarnavalに代表されるような光り輝くブラジルである。
これは、Carnavalの1ヶ月前に帰国したことによる、宿題としての側面が強い。必修科目。
最近ラテンビート映画祭で見た「Rio」というフルCGアニメ映画の影響も少なくない。
話自体は珍しくないものだったが、主な舞台となるRio de Janeiroという街が細部にわたって描きこまれていたこと、主役の鳥たちがブラジルらしいヴィヴィッドな色鮮やかさであること、話の展開がまさにRioのCarnavalに沿っていること、これら3点に感銘を受けた。
この映画の監督はブラジル出身で、長年この企画をあたためてきたというから相当力が入っていたのだろう。
一般的には、この映画を大衆娯楽アニメ映画と捉える向きが強いと思われるが、実際の街中に存在する雰囲気を詳細に表現しようとした点においてこそ評価されるべきだと感じた。
というのも、劇中で描写されているRioの町並みを通じて、僕のSão Pauloでの日常が想起されたからである。
その”Rioの町並み”は、歩道に敷き詰められているタイルだった。(写真の上から3段目右側。)
São Pauloでは、州の形をモチーフにしたイカした模様で統一されたタイルが敷き詰められている。
一方、劇中で主人公の鳥が飼い主と車に乗ってRioの街中で信号待ちをしているシーンで出てくるのが、下のイメージにもある模様なのである。そもそも僕はRio de Janeiroに行ったことがなく、Rio州の紋章などは知らないが、少なくともこの模様が"Rio"という言葉が意味する「川」の流れをモチーフとしたのは一目瞭然だ。
正直、São Pauloでの生活では、歩道の模様をそんなスタイリッシュにする前に、道路の補修とか信号機の耐久性向上とか他にやることがあるだろうと思うことが多かった。しかし、そうした機能物に作り手のこだわりというか美意識のようなものを盛り込んでくる、そしてそれを許す、あの雰囲気に対して、懐かしさを覚えずにはいられない。
サウダージとは、こういう感情のことを言うのだと思う。
この2つの州・都市の歩道の模様が、自分の中で瞬間的に繋がり、この映画を名画にした。
一方、劇中で主人公の鳥が飼い主と車に乗ってRioの街中で信号待ちをしているシーンで出てくるのが、下のイメージにもある模様なのである。そもそも僕はRio de Janeiroに行ったことがなく、Rio州の紋章などは知らないが、少なくともこの模様が"Rio"という言葉が意味する「川」の流れをモチーフとしたのは一目瞭然だ。
正直、São Pauloでの生活では、歩道の模様をそんなスタイリッシュにする前に、道路の補修とか信号機の耐久性向上とか他にやることがあるだろうと思うことが多かった。しかし、そうした機能物に作り手のこだわりというか美意識のようなものを盛り込んでくる、そしてそれを許す、あの雰囲気に対して、懐かしさを覚えずにはいられない。
サウダージとは、こういう感情のことを言うのだと思う。
この2つの州・都市の歩道の模様が、自分の中で瞬間的に繋がり、この映画を名画にした。
(画像引用先: Wikipedia)