数年前のケニアでのインターンシップに筆者が立ち会った、その人である。
試しに丸の内線に乗りっぱなしで南阿佐ヶ谷まで行ったが、結局JRと定期券の組み合わせのほうが安いということが判明し、帰りは阿佐ヶ谷で電車に乗った。
阿佐ヶ谷のアーケード商店街にあるカフェでお互いに近況報告。
何の利害もなく、だからこそ腹を割って話せる中であり、(勝手に)同志のように感じている。
諸般の事情により未だ学生をしている彼女は、どちらかというとお金に無頓着な自分は稼ぐことよりもやりたいことをやりたいと思うようになった、と言っていた。
外務省の専門職員を目指しているそうだ。
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明石の白木屋を去る間際にかけられた一言が思い出された:”君には国のために働いてほしい”。
その言葉をかけてくださった方との対比で、自分は未だ金に対する執着が強くない。
しかし「自分の金でやっている」という実感こそが、権力としてのお金を持つものに備えられるべきと考えると、現段階で執着が強くないからといって見切りをつけるべきではなく、どんな道に進もうとも責任としての金への執着は身に付ける必要があるだろう。
とはいえ、彼女が提示してくれた切り口には、非常に共感できる部分があったのも確かである。
いずれにせよ「では、どの道に行くのか」という問いが再び浮かび上がってくるわけだが、結論を出すには未だ時間がかかりそうだ。
追記:丸の内線には「新宿」「中野」と名の付く駅がそれぞれ4つ、加えて「三丁目」駅が3つある、ということに気がついた。なお「本郷」だけは旧三丁目の名残とのこと。